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筆者が読んだ本の読書日記。書評ではなく、著書の内容から、自らの体験や時代背景を読み解くことを目指します。筆者の備忘録でもあります。
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クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫) 51RY95P0W4L._SL500_AA240_.jpg






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『死線を越えて』(PHP研究所、2009年4月)4569708013.jpg







41YZKRTDBCL._SS500_.jpg多田井喜生『朝鮮銀行 ある円通貨圏の興亡』(PHP新書、2002年)







50f21dea.jpg司亮一『男爵 九鬼隆一』(神戸総合出版センター、2003年)

関心があるキーワードはいくつあるだろうか。自分が興味を持っているいくつかのキーワードをたぐるうちに思いもよらぬ本やエッセイに出会うことがある。この著作もそうやってネットで出あった。津支局時代に関心を寄せた水軍の九鬼一族。秀吉の本願寺攻略や朝鮮遠征で頭角を現した九鬼義隆の一族は家康によって三田と綾部という海のない領地に転封させられ、明治を迎える。しかし九鬼一族の血は、その明治によって再び解き放たれる。水軍としての復活はなかったが、教育界のドンとして九鬼隆一が政界によみがえる。
圧巻は、岡倉天心との出会い、日本美術、東洋美術の最大の理解者として時代を彩る存在となる。もちろん妻初子をめぐる天心との確執も興味深い・(伴 武澄)
509dadf3.jpg小美濃清明『坂本龍馬と竹島開発』(人物往来社、2009年2月25日)

2月12日、著者から贈呈された。小美濃は龍馬の書簡の権威の一人である。100通以上残る龍馬の書簡の中から「竹島」を再発見し、一冊の本に上梓した。

龍馬の北海道開発の思いは知られているが、竹島の言及したのは初めてではないかと思う。領土の概念が薄かった幕末に竹島に橋頭堡を築く必要性を説いたのは吉田松陰である。龍馬が竹島を語る9年前。日米通商条約の交渉が行われていたころである。
419BJG5M3PL._SL500_AA240_.jpg王敏編者『<意>の文化と<情>の文化―中国における日本研究』
(中公叢書、2004年10月)







41CzMRw16zL._SL500_AA240_.jpg湯浅誠『反貧困』(岩波新書、2008年4月)

「官」が実施する施策はほとんどが事務経費と人件費に消えてしまって、本当に必要な人たちまで届きにくいことはよく知られている。湯浅氏の著書『反貧困』を読むとセーフティーネットの制度は幾重にあっても窓口ではなるべく使わせないように対応している実態が浮かぶ。また本当に困っている人たちはその日の食事代が欲しいため、給料をもらう仕事にはつきにくいし、生活保護を受けるための医師の診断書も健保に入っていないから高くてもらえない。ないないづくしの生活を続けて「すべり台」を下りるしかない状態なのだ。
41Ux0GzZPmL._SL500_AA240_.jpg溝口睦子『アマテラスの誕生』(岩波新書、2009年1月)

日本の皇祖神は「タカムスヒ」であると日本書紀に書いてある。古事記にも記述がある。にもかかわらず「アマテラス」が皇祖だと信じられている。そのなぞに挑んだのがこの本である。

「タカムスヒ」は半島から伝わった神さまだと考えられている。一方の「アマテラス」は伊勢の神さまであることは確かである。その皇祖神の差し替えが「いつ」「なんのために」行われたのか。
513VGFxfB3L._SL500_AA240_.jpg穂積陳重『法窓夜話』岩波新書

明治初期、日本が西洋の文物を取り入れるにあたって一番苦労したのは「言葉」だった、ヨーロッパの概念を一つひとつ漢語に翻訳する作業は並大抵でない。「憲法」という言葉にしても定着するまで20年近い日々を必要とした。

穂積は漢学者の家に生まれ、イギリスとドイツに留学し、建学間もない帝大法学部講師になったが、明治14年まで授業はすべて「英語」だったと書いている。「ようやく日本語で授業ができるようになったのは明治14年」だったのだそうだ。
51604ZT05XL._SL500_AA240_.jpg河邑厚徳『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』2000年2月、NHK出版

10年前のアジア通貨危機のころ、ミヒャエル・エンデを追悼した『エンデの遺言』を読んで「減価するマネー」を知った。1900年代の初頭にドイツのシ ルビオ・ゲゼルが提唱したこのお金は世界大恐慌の直後、ドイツやオーストリアの一部で現実に導入され、流通が速いお金として注目された。
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プロフィール
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伴 武澄
年齢:
73
性別:
男性
誕生日:
1951/05/05
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賀川豊彦研究
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