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筆者が読んだ本の読書日記。書評ではなく、著書の内容から、自らの体験や時代背景を読み解くことを目指します。筆者の備忘録でもあります。
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a5b8c936.jpg中村哲『アフガニスタンの診療所から』(ちくま文庫、2005年2月9日)

アフガニスタンでペシャワール会の伊藤和也さんが拉致・殺害された事件の後、この本を本棚から持ち出し、読み直した。

15年前に書かれたとき、ソ連がアフガンから撤退した直後だった。1980年代、ソ連はアフガンを破壊しつくした。9・11の後はアメリカがさらに爆弾のあられを降らした。アメリカ政府は9・11の犯人をオサマ・ビンラディンらと断定、彼らが属するとされたアルカイダをかくまったとして、アフガンを攻撃したのだった。


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d52dc33b.jpg 伊藤章治『ジャガイモの世界史』(中公新書、2007年1月)

2008年6月22日東京新聞のサンデー版でジャガイモ特集をしていたばかりで刺激されたのかもしれない。汐留の地下の本屋で衝動的に買った。とにかく、ことしは国連の定めた「国際ポテト年」なのだそうだ。

そのむかし、リンゴに興味を持ち、次いでトマト、ジャガイモと関心が広がったことがある。リンゴは別として、トマトもジャガイモも新大陸からもたらされた食物である。
c3668481.jpg新戸雅章『テスラ 発明的想像力の謎』(工学社、2002年2月25日)

テスラはエジソンの向こうを張って「交流」のメリットを主張した。結果、エジソンに勝った。そのわりに知名度が低いのはなぜか。電力の交流化という大役を果たしたテスラは電磁波の研究に没頭する。電磁波がエネルギーを伝えることから、電力も電波で送れるのではないかと考えた。大いなる野望は発想が“ユニークすぎた”ことから研究者として社会的につまはじきにされる。理論的に間違いはないが、100年を経てもその野望はまだ実現に到っていない。
3d498968.jpg石原藤夫『国際通信の日本史』(東海大学出版会、1999年12月20日)









40d11201.jpg田中森一『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』(幻冬舎アウトロー文庫、2008年6月10日)

これはすごい本だ。ヤメ検が弁護士になって、元上司や同僚と対決する実話だが、ヤミ社会と警察や検察、それにマスコミとの癒着が次々と暴かれる。
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