忍者ブログ
筆者が読んだ本の読書日記。書評ではなく、著書の内容から、自らの体験や時代背景を読み解くことを目指します。筆者の備忘録でもあります。
[54]  [53]  [52]  [51]  [50]  [49]  [48]  [47]  [46]  [45]  [44
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

03066981.jpg畑仲哲雄『新聞再生-コミュニティからの挑戦』(平凡社新書、2008年12月)

2008年12月、週刊ダイヤモンドが「新聞・テレビ複合不況」という特集を組んだ、筆者がいる通信社でのもこの号がいたるところで読まれていた。身につまされる思いがあった。世間が不況となってもメディア業界だけは「どこ吹く風」だったが、ここ数年メディアを取り囲む空気が変わりつつあった。

 広告費自体は、右肩上がりなのだが、既存のメディアの広告収入は減少の一途をたどっている。増えているのはネット広告ばかり、ラジオを抜き、雑誌を抜き、 1兆円を切った新聞業界に迫りつつある。ネット広告は電通や博報堂も子会社を通じてやっているが、ネット広告の代理店はほとんどが新興勢力。このことも電 通を頂点とする旧来の広告業界の大きな不安材料となっているのだ。

ネット社会は同時に、新聞などの倍体を通じない広告も可能にしている。クリック数が完ぺきに計量され、当該広告を見た消費者の年齢や男女比、職業までもがある程度まで把握できる。

発行部数が数十万部の地方紙などはどれほどの広告価値があるのかという疑問が広告主側から提起されている。数百万部の部数を誇る全国紙にしても何千万円の費用をかける効果があるのかという指摘もある。広告依存のメディアに冷たい風が吹いているのである。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
伴 武澄
年齢:
72
性別:
男性
誕生日:
1951/05/05
趣味:
賀川豊彦研究
バーコード
ブログ内検索
カウンター
カウンター

Copyright (c)紫竹庵読書日記 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Photo by Kun   Icon by ACROSS  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]