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筆者が読んだ本の読書日記。書評ではなく、著書の内容から、自らの体験や時代背景を読み解くことを目指します。筆者の備忘録でもあります。
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2c52a0a5.jpg童門 冬二『田中久重 明治維新を動かした天才技術者』
(集英社インターナショナル、2005年6月)

本のタイトル通りの天才が維新をはさんで日本に生きていた。本当に多岐にわたって維新期の日本には天才たちがいて、それぞれの領域で存分に活躍した。

新しい国家には足りないものばかりだった。徳川政権を倒せば、それで終わりではなかった。政治制度はもとより、教育、税制、暦、郵便、鉄道、土木、金融・・・・きりのないほどゼロから生み出さなければ、西欧に日本を乗っ取られかねなかった。

アジアで日本だけが・・・といえば、怒られるかもしれないが、まさに多くの天才たちの才能によって近代国家明治が生まれた。僕は「Meizijin」と名付けたい。

田中久重はカラクリ師としても天才だった。久留米藩の職人の子どもだった。15歳にして、久留米織の織機に新しい発明を生み出した。隣の佐賀藩士にその技術を認められ、製鉄、蒸気機関、造船、通信と幅広い技術を花開かせた。

たぶん、維新期には名伯楽もいたはずだ。天才たちに活躍の場と資金を存分に与えた人々である。名馬がいて名伯楽もいた。いい時代だったはずだ。
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