ロバート・B・ライシュ『暴走する資本主義』
(東洋経済新報社、2008年6月28日)
原題は「Supercapitalism」。でも資本主義はこの20年近く、暴走していると思う。
1960年代までのアメリカの豊かな時代、アメリカには「市民」がいた。国を考え、地域を守る人々がいた。そんな人々の中で、70年代から「投資家」の自分や「消費者」の側面が目立つようになり、「市民」の影が薄れたというのだ。
(東洋経済新報社、2008年6月28日)
原題は「Supercapitalism」。でも資本主義はこの20年近く、暴走していると思う。
1960年代までのアメリカの豊かな時代、アメリカには「市民」がいた。国を考え、地域を守る人々がいた。そんな人々の中で、70年代から「投資家」の自分や「消費者」の側面が目立つようになり、「市民」の影が薄れたというのだ。
この傾向は、ソ連の崩壊後ますます強まった。世界がグローバル化の名の下に一つの価値観でしか判断されない傾向が強まった結果、イスラムとの共存も難しくなった。
ライシュは「民主主義が社会主義に勝ったのではない」といい、「民主主義と資本主義があべこべになった」といういう。
そうなのだ。豊かになることはいいことだが、多様な価値観が認められなくなったのでは元も子もない。いまこそ第三の道が必要なのだ。リーマンブラザーズの破たんをみるまでもない。アメリカの金融資本主義はいま、もしかしたら「自爆」に向かっているのかもしれない。そんな様相を呈してきた。
第三の道への模索はもはや遅いのかもしれない。
ライシュは「民主主義が社会主義に勝ったのではない」といい、「民主主義と資本主義があべこべになった」といういう。
そうなのだ。豊かになることはいいことだが、多様な価値観が認められなくなったのでは元も子もない。いまこそ第三の道が必要なのだ。リーマンブラザーズの破たんをみるまでもない。アメリカの金融資本主義はいま、もしかしたら「自爆」に向かっているのかもしれない。そんな様相を呈してきた。
第三の道への模索はもはや遅いのかもしれない。
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