杉本信行『大地の咆哮』(PHP文庫、2007年9月17日)
筆者は元外交官として中国と深く関わってきた。貧しい時代の中国を知り、発展した中国を見てきた。誰も中国に見向きもしなかった1980年代、日本は巨額の円借款を供与し、少なくとも中国経済のインフラ整備に大きな貢献をしてきた。円借款は10年据え置きで返済が始まる。対中円借款は巨額だったが、順調に返済が続けられている。多くの途上国からの返済が滞っている中で「優等生」であることを忘れてはならない。
筆者は元外交官として中国と深く関わってきた。貧しい時代の中国を知り、発展した中国を見てきた。誰も中国に見向きもしなかった1980年代、日本は巨額の円借款を供与し、少なくとも中国経済のインフラ整備に大きな貢献をしてきた。円借款は10年据え置きで返済が始まる。対中円借款は巨額だったが、順調に返済が続けられている。多くの途上国からの返済が滞っている中で「優等生」であることを忘れてはならない。
中国が日本の貢献に対して「感謝の念がない」ことを批判する人が増えているが、感謝は強要するものではないし、日本のODAは軍事で貢献できない日本として世界にアピールできる数少ない手段であるはず。相手国に対して、感謝を強要すれば逆効果というものであろう。
1980年代の胡耀邦氏や趙紫陽氏、そして鄧小平氏らそれこそが、日中蜜月時代を築いたが、天安門事件の後にトップとなった江沢民氏が欧米よりの対外政策にカーブを切り、今に至っている。胡錦濤氏は反日というより、親日派の一人であるが複雑な中国共産党の権力構造の中で80年代のような極端な親日姿勢を取れない状況であることだけは理解しなければならないのだと思う。(伴武澄)
1980年代の胡耀邦氏や趙紫陽氏、そして鄧小平氏らそれこそが、日中蜜月時代を築いたが、天安門事件の後にトップとなった江沢民氏が欧米よりの対外政策にカーブを切り、今に至っている。胡錦濤氏は反日というより、親日派の一人であるが複雑な中国共産党の権力構造の中で80年代のような極端な親日姿勢を取れない状況であることだけは理解しなければならないのだと思う。(伴武澄)
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